別荘ライフ
「那須白笹」を楽しむ方々の喜びの声。
理想のセカンドライフや趣味の拠点として、たどりついた那須白笹の地。
都会の喧騒を逃れ、いち早く高原リゾートライフをはじめた方々の声をご紹介します。
今年も可愛いカタクリの出迎えをうけて「山荘暮らし」が始まりました。今や(6月)春蝉の合唱で目を覚まし、真っ青な空のもと新緑に囲まれ、何とも言えない幸せを感じております。
私どもが此処「白笹」に別荘を設けて早や24年になります。長年勤めた会社を退職することになり、第二の人生を楽しもうと探し求め、「白笹」にたどり着きました。
自然が豊かで俗化していない事、そして管理が行き届いている事が選択の条件でしたが、「白笹」は私どもの希望以上のものを備えておられ、即決して今日に至っております。
都会の喧騒を逃れて「白笹」に来るのが楽しみで、入荘する度に最初に口にするのが「山はいいな~」です。静けさも都会とは違います。これを何と表現したら良いのでしょう。
最近は此処へ来るのも家内と二人ですが、買い物以外はほとんど山を下りることなく「山荘暮らし」を楽しんでいます。自然に囲まれ、小鳥の声を聴きながらの日曜大工、庭いじり等も結構いいものです。時には運動をかねて構内散策に出かけ、趣向を凝らした家々を見学しながら巡り歩き、季節ごとの草花を愛で、思わぬ花を見つけては図鑑を広げたりしています。
都会では薄れてきた四季の移り変わりも、「白笹」では深く味わうことが出来ると自負しております。春には小鳥の囀りから始まり、初夏には青葉・若葉に混じる山つつじ、夏から秋にかけては芒の穂に群舞する赤蜻蛉と寂しげな蜩の鳴き声、秋から冬にかけては澄んだ夜空に輝く名月・星座、そして那須自慢の紅葉です。時がたち、風に散る木の葉を見ては一縷の寂しさを感じ、冬が間近であることを知らされます。又、冬を目前にして栗や団栗をあさる野猿の群れのご挨拶があるのも一興です。
何れをとっても絵になり、詩になる風景で、これも日頃お世話を頂いている管理事務所の皆さんのお陰と感謝しています。
私どもが白笹を避暑地として訪れるようになってほぼ10年が経ちました。このところは、4月の初旬に開荘、11月に閉荘するパターンが定着化してきています。もともとは、妻の兄が購入した山荘だったのですが、兄の不慮の急逝によって、私どもが思い出を偲ぶために利用させてもらっています。深山ダムの湧き水のそばに兄の慰霊碑があります。
私どもは夫婦そろって都会育ちで、山の植生や動物・野鳥に疎く、最初のうちはなにがなんだかわからぬ日々でしたが、さすがに10年の歳月のおかげで、色々なことを学ぶことが出来ました。
フキノトウ、カタクリ、オダマキが次々に顔を出す春。特に我が家の目の前にカタクリの群生があり、毎年数を増やすのを楽しみにしています。沼原湿原でザゼンソウを見つけたのは、つい昨年の春でした。
我が家の小さな庭園でアジサイとギボシがどんどん生育してゆく夏。頭の赤いコゲラらしき野鳥、そして美しいオオルリを白笹別荘地内の散策で発見もしました。バーベキューが終わってふと見上げると、はっとするほどの満天の星。
紅葉が進んでいく秋。先住民である猿たちが食べあさった栗がたくさん散らばる散歩道。15頭ほどの猿一家が我が家の敷地内を移動してゆくのを、窓越しに見物したこともありました。別荘のまわりで採取した、枯れ枝・赤い実・針葉樹でクリスマスリースを作る楽しみも。
このような豊かな自然に恵まれた白笹。この地を愛した兄の思い出を辿りながら、私どももいつの間にか深い愛着を覚えています。最後に、いつも保守点検でお世話になっている管理事務所の皆さんへの感謝をもって、駄文を締めくくりたいと存じます。